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噛み合わせが悪いと起こる6つの症状!原因や改善する治療方法を紹介

2023年12月21日


噛み合わせの悪さは見た目だけでなく、虫歯や歯周病の発生リスク、頭痛や肩こり、顎関節症など、さまざまな影響が体にあらわれます。

噛み合わせの悪さを感じた場合、症状が悪化する前に矯正治療を行って改善を目指すのがおすすめです。

この記事では、噛み合わせが悪くなる不正咬合の種類や原因、起こり得る症状、治療方法について解説します。

噛み合わせが悪くなる不正咬合の種類

噛み合わせが悪くなる不正咬合の種類

上の歯と下の歯がうまく噛み合っていない状態を不正咬合といい、いわゆる噛み合わせの悪い状態です。

噛み合わせの悪さには以下のような種類があり、それぞれ原因や懸念される悪影響が異なります。

  • 叢生(そうせい)
  • 空隙歯列(くうげきしれつ)
  • 上顎前突(じょうがくぜんとつ)
  • 下顎前突(かがくぜんとつ)
  • 開咬(かいこう)
  • 過蓋咬合(かがいこうごう)

ここでは、噛み合わせが悪くなる不正咬合の種類について解説します。

叢生(そうせい)

叢生(そうせい)は、歯がバラバラの方向に生え、歯と歯が重なっている「乱ぐい歯」と呼ばれる状態です。なお、八重歯も叢生(そうせい)に含まれます。

顎が小さく歯が大きいことで、正常に歯が生えるスペースを確保できなくなってしまうことが原因です。

厚生労働省のデータによると、日本人の不正咬合のなかで最も割合が高く、全体の44.3%を占めています。

空隙歯列(くうげきしれつ)

空隙歯列(くうげきしれつ)とは、歯と歯の間に隙間ができている状態の不正咬合です。いわゆる「すきっ歯」の状態を指します。

通常よりも歯が小さい、顎と歯のサイズがアンバランス、永久歯の本数が少なく隙間ができてしまうなどが原因です。

空隙歯列(くうげきしれつ)になってしまうと、サ行やタ行の発音が悪くなったり、歯の隙間に溜まった汚れによって虫歯や歯周病のリスクが高まります。

上顎前突(じょうがくぜんとつ)

上顎前突(じょうがくぜんとつ)は、上顎全体が前に出てしまっている状態の不正咬合です。出っ歯ともいわれ、日本人のなかでは叢生(そうせい)に次いで2番目に多くなっています。

生まれつき前歯が大きいような遺伝的要因のほか、指しゃぶりなどによって前歯に負荷がかかることが原因とされています。

上顎前突(じょうがくぜんとつ)になってしまうと、口が閉じにくい理由によって口呼吸が増え、虫歯や歯周病、口臭などのリスクが懸念されます。

また、前歯が前方に出た見た目を気にする方も少なくありません。

下顎前突(かがくぜんとつ)

下顎前突(かがくぜんとつ)は、下顎全体が前方に出てしまっている状態の不正咬合です。反対咬合(はんたいこうごう)や受け口とも呼ばれています。

下顎の過成長や上顎の成長不足などの遺伝的要因のほか、指しゃぶりや下の歯を舌で押す癖、頬杖などが原因です。

下顎前突(かがくぜんとつ)になってしまうと、サ行やタ行の発音が難しくなったり、食べ物をうまく咀嚼できないなどの症状があらわれます。

また、顔の見た目にも大きく影響を与えるため、精神面への影響も考えられます。

開咬(かいこう)

開咬(かいこう)は、奥歯の噛み合わせがしっかりしているものの前歯が噛み合わず、隙間が空いている状態の不正咬合です。

幼児期のおしゃぶりや指しゃぶり、舌を前に出す癖、口呼吸などが主な原因として挙げられます。

開咬(かいこう)になってしまうと、前歯で噛むことができないため、食事への影響が懸念されます。

過蓋咬合(かがいこうごう)

過蓋咬合(かがいこうごう)は、上下の歯の噛み合わせが深くなっている状態の不正咬合です。

深い噛み合わせによって、上の歯が下の歯に被さるような噛み合わさり、前歯が見えない状態になっているのが特徴的です。

上顎と下顎のバランス、早期の段階で奥歯を失ったことなどが原因として挙げられます。

過蓋咬合(かがいこうごう)になると奥歯に負荷がかかってしまったり、顎関節症のリスクも懸念されます。

噛み合わせが悪くなる原因

噛み合わせが悪くなる原因

噛み合わせが悪くなる原因には、生まれつきの遺伝による先天的原因と幼児期の行動や癖などの後天的原因があります。

ここでは、噛み合わせが悪くなってしまう主な原因について解説します。

遺伝などの先天的原因

噛み合わせが悪くなる先天的原因はさまざまです。主な先天的原因には以下のものが挙げられます。

  • 家族に歯並びや噛み合わせの悪い人がいる
  • 顎のバランスが悪い
  • 顎が変形している
  • 歯のサイズが大きい、または小さい
  • 歯の本数が多い、または少ない
  • 歯と歯がくっつく癒合歯や癒着歯

特に噛み合わせが悪くなる原因には、骨格や歯の作りの遺伝が関係しています。

上下の顎の骨のバランスや歯のサイズは両親から遺伝して似る傾向があるため、家族に歯並びや噛み合わせの悪い人がいる場合、家族同様に悪くなる場合があります。

生活習慣や癖などの後天的原因

噛み合わせの悪さは先天的なものだけでなく、日々の生活習慣や癖なども原因になります。歯並びの悪さに影響する生活習慣や癖などの具体的な後天的原因は、以下の通りです。

  • 指をしゃぶる
  • 口呼吸
  • 口を開けている状態が多い
  • 歯を舌で押す癖
  • 咀嚼が少ない
  • 唇や爪を噛む癖
  • 姿勢が悪い
  • 虫歯や怪我によって乳歯が早期の段階で抜けた
  • 歯周病によって歯の位置がずれた

後天的原因には、主に口で何かを行う癖が大きく関係しています。特に幼児期の指をしゃぶる癖などは、これから生えてくる永久歯に影響を与える原因です。

噛み合わせの悪さの原因になる行動を避け、生活習慣を正すことが大切です。

噛み合わせが悪いことで起こり得る症状

噛み合わせが悪いことで起こり得る症状

噛み合わせが悪いことで以下の症状があらわれるケースがあります。

  • 虫歯や歯周病
  • 頭痛や肩こり、腰痛
  • 顎関節症
  • 消化不良
  • 歯への負担

ここでは、噛み合わせが悪いことで起こり得る症状について解説します。

虫歯や歯周病になりやすい

噛み合わせの悪さは、虫歯や歯周病になりやすい原因を作ってしまいます。

噛み合わせの悪さが、直接虫歯や歯周病を引き起こすわけではありませんが、噛み合わせが悪いと汚れが溜まりやすくなり、ブラッシングが歯の隅々まで行き渡りません。

結果的に食べカスや歯垢が口内に残り、虫歯や歯周病のリスクを高めます。

頭痛や肩こり、腰痛などの原因になる

噛み合わせが悪いことで、頭痛や肩こり、腰痛などを引き起こします。

全身の筋肉は筋膜でつながっているため、噛み合わせの悪さで負荷のかかった筋肉の影響が、口周りの筋肉に繋がっている首や肩、腰に影響します。

その結果、頭痛や肩こり、腰痛などの全身症状が症状としてあらわれます。

顎関節症を引き起こすリスクが高まる

バランスの悪い偏った噛み合わせは、顎関節症を引き起こす原因です。

偏った噛み合わせによって顎関節を痛めてしまいます。口を開け閉めする際に「ガクッ」という音がする場合や、大きな口を開けるのが難しい場合は顎関節症が疑われます。

しっかりと噛めないことが消化不良の原因になる

噛み合わせが悪い場合、食べ物をしっかりと噛めないことがあります。

しっかりと噛めずに食事をしてしまうと、食べ物が大きな状態で飲み込まれてしまうため、胃腸への負担がかかり消化不良の原因になります。

また、左右のバランスが悪い噛み方は顔のゆがみの原因です。

例えば、噛み合わせの影響で右ばかりで食べ物を噛んでいると、右側の筋肉だけが発達し、顔の左右のバランスが悪くなってゆがみを生じさせます。

口呼吸の癖がついて口臭の原因になる

口呼吸の癖がついている場合、口臭の原因になります。口呼吸によって口の中が乾き、口内に細菌が繁殖しやすい環境となってしまいます。

結果的に、口臭や風、虫歯など、さまざまな症状を引き起こす原因となってしまうでしょう。

歯ぎしりや食いしばりが増えて歯に負担がかかる

噛み合わせの悪さは歯ぎしりや食いしばりが増えてしまう原因です。強い歯ぎしりは、歯に負担がかかり、さまざまな影響を及ぼします。

例えば、歯ぎしりや食いしばりによって強い負荷がかかった歯は、エナメル質が摩耗し象牙質が露出してしまう可能性もあります。

また、歯ぎしりや食いしばりの強さは、体重の2~5倍もの力がかかってしまい、歯の痛みや顎の痛みなどの原因になることも懸念されます。

噛み合わせの悪さを改善する治療方法

噛み合わせの悪さを改善する治療方法

噛み合わせの悪さは、体にさまざまな悪影響を及ぼします。

幼児期の成長段階であれば、生活習慣や癖の見直しで噛み合わせが改善するケースもありますが、大人になってからの噛み合わせの悪さは治療によって矯正するのが有効です。

ここでは、噛み合わせの悪さを改善する治療方法について解説します。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットと呼ばれる装置を接着させます。ブラケットにワイヤーを通して歯と歯をつなぎ、歯を動かして固定させることで歯並びを治療する方法です。

噛み合わせの治療としては、さまざまな不正咬合に対応できるメリットがあります。

ワイヤーを装着するため装置が目立ってしまうデメリットもありますが、歯の裏側に装置をつける裏側矯正も可能なため、一度歯科医院へご相談ください。

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、透明なマウスピース型の矯正装置をつけて噛み合わせを改善させる治療方法です。

症状にあわせたマウスピースを装着し、噛み合わせの経過とともに新たなマウスピースを装着します。

ワイヤー矯正とは異なり、治療に使用しているマウスピースは取り外しが可能なため、食事や歯磨きに影響が少ないこともマウスピース矯正のメリットです。

ただし、歯並びの症状がひどく、歯の大きな移動が必要な場合には向いていません。マウスピース矯正によって目立たない矯正治療をしたい方は、医師の診断が必要です。

MTM矯正

MTM矯正は、歯の一部のみを整えて歯並びや噛み合わせを改善させる矯正治療です。

一般的な矯正治療では歯列全体を動かしますが、MTM矯正の場合は、捻れた歯など気になる1本を部分的に整えられます。

口の全体を治療する矯正と比較しても、短時間かつ安価で治療が可能です。

ただし、部分的な歯並びを矯正できるものの、噛み合わせの状態によってはMTM治療が噛み合わせの改善に向かない場合があります。

外科的矯正治療

上下の顎など骨格的なズレが大きく、矯正治療だけで噛み合わせを治療できない場合は、外科的矯正治療を行います。

矯正治療とあわせながら、あごの骨の手術を行い、噛み合わせの改善を目指します。

下顎が出てしゃくれていたり、顎が曲がっていたりと、骨格が原因で起こる不正咬合に有効です。

小児矯正

小児矯正とは、永久歯が生え揃う前の6歳~12歳ごろに行う矯正治療です。

成長が進む段階は歯並びとともに顎のバランスを整えやすいため、顎の正しい位置や正しい歯並びなどをコントロールできます。

また、小児矯正は審美的な意味だけでなく、正しい噛み合わせになることによって、虫歯や歯周病の予防など子どもの将来につながる大切な治療です。

ただし、歯並びや噛み合わせの悪さには、指しゃぶりや口呼吸といった後天的な原因があるため、小児矯正とあわせて癖の解消や生活習慣の見直しを行っていきましょう。

まとめ

噛み合わせが悪い原因には、骨格や歯の大きさといった先天的原因と癖や生活習慣などが原因になる後天的原因があります。

さまざまな原因によって引き起こされる噛み合わせの悪さは、虫歯や歯周病の発生リスク、頭痛や肩こりなどの全身症状、顎関節症、消化不良、歯への負担など、さまざまな影響が懸念されます。

しかし、噛み合わせの悪さは自然に改善されるものではありません。

症状にあわせた矯正治療とともに、歯並びや噛み合わせの悪さの原因となる癖や生活習慣を見直していきましょう。

さくら歯科口腔外科では、口腔外科と歯科補綴(かみ合わせ)の専門家が総合的に診断や治療を行える体制を整えた”かみ合わせ・顎関節外来”を提供しています。

噛み合わせや顎関節のトラブルを、豊富な治療方法で改善へとサポートいたします。

噛み合わせの悪さなどでお悩みの方は、東京メトロ東西線「行徳駅」より徒歩1分のさくら歯科口腔外科へお気軽にご相談ください。


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