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口を噛んだら口内炎ができるのはなぜ?仕組みや口を噛む原因・対処法を紹介

2023年12月21日


口の中を噛んで口内炎ができたという経験がある方は多いのではないでしょうか。

口内炎が悪化すると痛みや不快感から食事が摂りにくくなったり、会話がしにくくなるなど生活の質を低下させる原因になります。

また、口内炎ができたときは適切に対処しないと治りが遅くなったり、他の部位に新たに発生することもあるため注意が必要です。

この記事では、口を噛んだら口内炎ができる理由や対処法をはじめ、繰り返さないための対策や方法を紹介します。

口の中を噛んで口内炎が生じる理由  

口の中を噛んで口内炎が生じる理由

口の中を噛んで口内炎が生じる理由は、傷口から細菌が侵入して炎症を引き起こすためです。

通常は発症後1週間から2週間ほどで完治する場合が多いですが、発症後のケアや新たに噛んでしまうと治りが遅くなることもあります。

口の中を噛んで生じる口内炎は「カタル性口内炎」と呼ばれ、患部が赤く腫れあがったり、赤い斑点がまだらにできやすいなどが特徴です。

また、口内炎には生活習慣の乱れや口腔内が不衛生になって生じる「アフタ性口内炎」と呼ばれるものもあります。

他にも、白や赤の炎症が起こる口内炎や口腔がんなどのケースもあるため、気になる場合は自己判断せずに歯科医院で診てもらいましょう。

口内炎ができたときの対処法  

口内炎ができたときの対処法

口の中を噛んで口内炎ができたときは、適切に対処しないと治りが遅くなる場合があります。ここでは、口内炎ができたときの対処法を紹介します。

口の中を清潔にする

口内炎ができたときは、口の中を清潔に保ち細菌の繁殖を防ぐことが大切です。そのためには、歯ブラシや口腔内保湿などの口腔ケアを行う必要があります。

口内炎ができた場合の、歯磨き・歯磨き粉・口腔内保湿のポイントを紹介します。

歯磨き・歯ブラシのポイント

ブラッシングを行うときは口内炎の状況によって使用する歯ブラシを変えるのがポイントです。

口内炎がひどくない場合は毛先にコシのあるものを使い、口腔粘膜が傷ついている場合は毛先の柔らかいものを使用します。

出血を伴うような重度の口内炎の場合は、歯ブラシの使用は止めてスポンジブラシに変更しましょう。

口内炎があると口が痛くて歯磨きがつらいと感じる場合もあります。しかし、歯磨きをして口内細菌を減らすことは、回復を早めるために欠かせません。

重点的に磨くポイントは歯の噛み合わせの面、歯と歯の境目(歯周ポケット)、歯と歯の間(歯間)などです。

普段から磨き残しがある方や丁寧に歯磨きができていない方は、ブラッシングや口腔ケアの正しいやり方を歯科医院で教えてもらいましょう。

歯磨き粉の使用

口内炎がひどくない場合は、歯磨き粉を使用しても問題ありません。

しかし、口腔粘膜が傷ついていると歯磨き粉に含まれている「発泡剤」・「研磨剤」・「香味剤」の刺激で痛みが強く出ることもあります。

患部にしみるような場合は歯磨き粉の使用を避けて、水やアズノールで歯ブラシを湿らせてからブラッシングしましょう。

口腔内の保湿

口内炎が悪化して水分の摂取が減少すると唾液分泌量が低下し、口腔内の乾燥によって自浄作用が低下するため保湿を行う必要があります。

口腔内の乾燥は痛みが増強したり、口内炎の治りが遅くなる原因となるため、常にうるおいを保つようにしましょう。

保湿の仕方には保湿ジェルや保湿スプレーなどを使用したり、水で濡らしたガーゼを口でぬぐうなどの方法があります。

保湿成分が入っているマウスウォッシュもおすすめですが、刺激が強いと逆効果になる場合もあるため注意しましょう。

うがいをする

口内炎を根本的に治療するためには口内の細菌を減らす必要があるため、殺菌成分が含まれているうがい薬や洗口液を使用したぶくぶくうがいがおすすめです。

口の中を清潔に保つためのうがいを行う目安は約2時間ごとで、歯磨きとは別に最低でも1日3回以上は行いましょう。

特に口内の細菌は起床時・食前・寝る前に多くあるため、これらのタイミングでは意識的にうがいを行うことが大切です。

メントールやアルコールが含有されているうがい薬は口内の乾燥を促す可能性があるため、口内炎対策として使用するのは控えた方がよいでしょう。

また、うがい薬の刺激が強いと感じる場合は生理食塩水をおすすめします。生理食塩水の作り方は以下の通りです。

  1. 500mlのペットボトル水を用意して中を洗浄する
  2. 4,5gの食塩をペットボトルに入れて水で満たす
  3. ペットボトルのふたを閉めてよく振る

作った生理食塩水は、清潔を維持するためにその日のうちに使い切りましょう。

ビタミンを摂取する

口内炎にはビタミンの摂取がおすすめで、特にビタミンB2・B6・ビタミンCが良いとされてます。

ビタミンの種類によって効果は異なるため、それぞれの働きや含まれている成分をチェックしておきましょう。

ビタミンB2

ビタミンB群は代謝ビタミンとも呼ばれており、皮膚や粘膜の成長を促す働きがあります。

特にビタミンB2は口内炎に効果を示しやすい栄養素となるため、以下のような食材を積極的に摂りましょう。

  • うなぎ
  • レバー
  • 納豆
  • たまご
  • 乳製品

ビタミンB2はすでに発症している口内炎だけでなく、予防にも効果が期待できます。

ビタミンB6

ビタミンB6は、造血作用やタンパク質の合成、抗アレルギーなどの働きがあるビタミンB群です。

肝機能や免疫機能にも働きかけるため、免疫力アップを促して口内炎を抑える効果が期待できます。ビタミンB6は以下のような食材に多く含まれています。

  • ささみ
  • マグロ
  • キャベツ
  • バナナ
  • さつまいも
  • ごま

ビタミンB6は皮膚や粘膜の健康を維持する働きもあるため、普段の食事の中で意識的に摂取しましょう。

ビタミンC

ビタミンCには抵抗力や免疫力を高める働きがあり、口内炎を改善・治癒する効果が期待できます。

また、コラーゲンの生成を助けて皮膚を正常に保ち、活性酸素の働きをおさえる抗酸化作用があるのも特徴です。

ビタミンCは以下のような食材に多く含まれています。

  • ピーマン
  • キウイフルーツ
  • レモン
  • オレンジ
  • 水菜
  • カリフラワー
  • ケール

ビタミンCは水溶性で熱に弱い性質があるため、なるべく水にさらさず火を入れすぎないことがポイントです。

市販薬を用いる

口内炎がつらいときは市販薬を用いるのもよいでしょう。口内炎の市販薬には、以下のようなタイプがあります。

  • 塗り薬:痛みを軽減したい場合
  • 貼る薬:触れたら痛いような外からの刺激を避けたい場合
  • スプレータイプ:口内炎に触れたくない場合
  • 飲み薬:体の内側から炎症を抑えたい場合

基本的には、自分が使用しやすいものを選んで問題ありません。

成分については炎症を抑えたり、ビタミンを補給できる市販薬が望ましく、口内環境を整えて患部の痛みを鎮めるものを選びましょう。

市販薬を使用する場合は、用法・用量を正しく守って使用してください。

病院で診てもらう

口内炎の治りが遅かったり痛みが強い場合は、歯科医院で診てもらいましょう。塗り薬や貼り薬などが処方され、炎症が強い場合は内服薬が処方されることもあります。

病院で診てもらうメリットは、症状に応じた治療ができることです。

「口の中を噛んで口内炎ができた」といっても、そのときの体調や噛み方によって症状は異なります。症状に応じた治療を行うことが、口内炎を治すための近道です。

また、大半の口内炎は自然に治癒しますが、「口内炎と思っていたらガンだった」といったケースも少なくありません。

治りが遅い場合は歯科医院で診てもらうと他の病気を発見できることもあります。

親知らずが原因の場合は抜歯する

親知らずが原因で口を噛んで口内炎ができやすい場合は、抜歯で改善できる場合があります。

親知らずが横や斜めに生えていると、噛み合わせが悪くなり、口を噛む頻度が増えて口内炎が繰り返し起こることも少なくありません。

また、親知らずの手前の歯は歯ブラシが届きにくいこともあり、虫歯や歯周病になりやすく、口腔内の細菌が増えることで口内炎が悪化するリスクも高まります。

抜歯することで口を噛むことも防ぐことに加え、虫歯や歯周病を予防して口内環境を改善する効果も期待できるため、気になる方は歯科医院に相談しましょう。

歯並びの矯正を行う

口の中を噛んでしまう原因に歯並びがあります。

歯並びが悪いと上下の歯が正しくかみ合わず、歯があたる位置がずれて噛んでしまうためです。歯並びはうつぶせや偏った噛み癖、頬づえなどの習慣が原因で悪くなる場合もあります。

このケースだと歯並びの矯正を行うと解決できる場合があるため、歯科医院に相談してみるとよいでしょう。

また、歯並びの問題だけでなく被せ物や歯のすり減りなどが原因で口を噛んでいる場合は、同時に治療を行う必要があります。

アゴ関節症の治療を行う

アゴ関節症によって噛む筋肉がうまく機能しないと、何度も口の中を噛んで口内炎が再発することがあります。

このケースだと、アゴ関節症の治療を行うことが口内炎の根本的な治療方法です。

自覚症状がないケースも多いため、口の中を頻繁に噛む原因に思いあたることがない場合は歯科医院で診てもらうことをおすすめします。

口の中を何度も噛んでしまわないための対処法  

口の中を何度も噛んでしまわないための対処法

口の中を噛んで口内炎ができても問題なく治癒する場合が多いですが、「治りかけては噛んで」を繰り返していると悪性の腫瘍になるリスクもあります。

特に口の中を噛むことがクセになっている場合は要注意です。ここでは、口の中を何度も噛まない対処法を紹介します。

マウスピースを着用する

口の中を何度も噛んでしまう場合は、マウスピースを着用する方法があります。

特に就寝中に口内を噛むことが多い場合は、注意していても防ぎようがありません。しかし、マウスピースがあればうっかり口内を噛むこともなく、さらに歯ぎしりや食いしばりの対策にも効果的です。

マウスピースは、歯科医院に相談して歯の形状に適したものを作ってもらうことをおすすめします。

規則正しい生活を心がける

口の中を何度も噛む場合は、生活習慣が問題になっている可能性があるため、規則正しい生活を心がけましょう。

生活習慣が原因で何度も噛んでしまう理由は、生活の乱れから生じる疲労や体調不良によってアゴの動きが正しく制御できなくなるためです。

口の中を噛んだタイミングを思い出し、「疲れているとき」「風邪を引いているとき」などが多ければ疲労やストレスの可能性が高くなります。

また、体重が増加して口を噛む機会が増えた場合はほほのたるみも考えられるでしょう。改善するためには、普段の生活の中で以下のことを心がけることがポイントです。

  • 疲れやストレスをため込まない
  • 夜更かしを避けて早寝早起きする
  • 1日3食規則正しく食べて生活リズムを整える
  • 食事をするときはよく噛んで唾液を出す
  • タバコを控える

規則正しい生活を心がけることは、口の中を噛む対策に加えて免疫力も高める働きがあります。

また、間違って噛んだときに口内炎を悪化させるリスクも減らせるため、生活習慣を見直しましょう。

まとめ

この記事では、口を噛んだときに口内炎が生じる理由や特徴、対処法などを紹介しました。

口を噛んだときにできるのは主に「カタル性口内炎」です。口内を清潔に保ちながら、市販薬や歯科医院で処方される医薬品を適切に使用することで治癒します。

一方で、ストレス・肥満のように生活習慣が原因となっていたり、親知らず・アゴ関節症・歯並びの悪さで何度も口内炎を発症していると、ガンのリスクも高まるため注意が必要です。

このような場合は、根本的な原因を取り除かなければなりません。原因を正しく知って適切に対処するためには、歯科医院で診てもらうことをおすすめします。

さくら歯科口腔外科では、口内炎の治療をはじめ、口の中を噛む原因となる歯並びやアゴ関節症の治療などを行っています。

また、専門の外科チームで構成されている親知らず専門外来もあるため、親知らずが原因で口の中を頻繁に噛んでいる場合も痛みにくく・腫れにくい方法で治療を行います。

相談だけにも対応していますので、まずはお気軽にお問い合わせください。


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