飲み込みまでの流れ〜準備期
行徳さくら歯科口腔外科クリニック
言語聴覚療法科のSTブログです。
今回も嚥下の5期モデルについてお話します。
前回は先行期(認知期)のお話をしました。
つづいて本日は、その次の段階である準備期について解説します。
準備期とは、食べものを口に入れて咀嚼(歯を使って噛み砕くこと)する段階のことです。
食べものをしっかり咀嚼するためには、歯がきちんとあることが大切ですよね?
しかし歯があるだけでは、上手に咀嚼できません。
たとえば顎が上下や前後左右など細かい動きをすることによって、
食べものを噛み砕いたり、すりつぶしたりすることができています。
また、舌と口蓋(口の天井部分)を使って、食べものを押しつぶしたりもしています。
その後、咀嚼された食べものは、口の中で飲み込みやすい形(食塊)にまとめられます。
このまとめる作業は、顎、舌、頬、歯を上手に使いながら、
唾液と混ぜ合わさることによって行われています。
こんなふうに、普段何気なく行っている食べものをモグモグする動作は、
口の中のいろいろな部位や動きによって支えられているんです。
つまり、おいしく食事を食べ続けるためには、
歯を治療するだけでなく、お口の動きをよくすることも大切なんです!
当院では言語聴覚士による、口の動きを良くするなどといった、
飲み込みに関する専門的な治療を受けることができます。
食事のことで気になることがあれば、お気軽にご相談ください。