市川市行徳駅前の歯科・歯医者なら 行徳さくら歯科口腔外科クリニック
一般歯科 口腔外科 矯正歯科 小児歯科
ブログ

ドライソケットとは?長時間放置のリスクや対処法を解説

2023年12月20日


歯を抜いたあとは、患部の炎症で痛みや腫れなどの症状が起こる場合があります。

通常なら数日間で痛みは落ち着いていきますが、症状が改善しなかったり悪化する場合は、ドライソケットを疑いましょう。

ドライソケットの可能性が考えられる場合は、症状の進行を防ぐために早めの対処が必要です。この記事では、ドライソケットの症状や放置するリスク、対処法などを紹介します。

ドライソケットとは  

ドライソケットとは

ドライソケットとは、抜歯した穴の骨が露出したままになっている状態のことです。

通常、抜歯したあとは抜いた穴の部分に対して、周りの歯茎や骨の血管から血液が集まり、血餅と呼ばれる血の塊が形成されます。

血餅が作られる理由は、穴をふさぐことで治癒を促したり細菌感染を防いだりするためです。しかし、何らかの理由で血餅ができなかったり剥がれてしまうとドライソケットになります。

また、上アゴに比べると下アゴの方が骨の中の血管の走行が少ないため出血が起こりにくく、ドライソケットになる確率が高いです。

特に親知らずのように横や斜めに生えている大きな歯を抜くときや、肥大した歯根や骨の深部に埋まって難抜歯になった場合も、ドライソケットになりやすい特徴があります。

ドライソケットの症状

通常であれば、抜歯してから1日~3日ほどで痛みは治まりますが、ドライソケットは抜歯してから3日~5日以降に強い痛みが生じます。

抜歯は大きな歯を抜くことで炎症が発生し、歯茎を切ったり、骨を削ったりするため強い痛みが生じるのが一般的です。

しかし、自然治癒によって痛みは数日程度で軽減されて、腫れも日を追うごとに和らいでいきます。これに対してドライソケットは、我慢できない痛みが何日も続くのが特徴です。

以下のような症状がある場合は、ドライソケットが疑われます。

  • 親知らずを抜いた日に比べて痛みが増している
  • 親知らずを抜いて1週間が経過しても痛みが消えない
  • ズキズキとした鈍痛が続く
  • 食事や空気に触れると強い痛みが生じる
  • 傷口に血餅がなく大きく陥没している
  • 抜歯したところから嫌なニオイがする
  • 膿の味がする

ドライソケットの可能性がある場合は、歯科医院に受診して診てもらいましょう。

長時間放置のリスク

ドライソケットを長時間放置すると、骨に炎症が起こったり歯茎の形が悪くなるリスクがあります。ここでは、それぞれのリスクを詳しく解説します。

骨に炎症が起こる

ドライソケットになって骨が露出した状態になると、そこから細菌が繁殖して炎症を引き起こし、急性歯槽骨炎を発症する場合があります。

強い痛みだけでなく骨が壊死するケースもあり、症状の範囲が広い場合は外科手術が必要です。

また、細菌感染によって皮膚と皮下組織に炎症が生じる蜂窩織炎を引き起こすリスクもあり、症状が悪化すると発熱・倦怠感・食欲不振などの全身症状が起こる可能性もあります。

歯茎の形が悪くなる

ドライソケットを放置すると、歯茎の形が悪くなるリスクがあるため注意が必要です。抜歯した穴の部分は歯茎が作られて覆われますが、炎症が強いとキレイに形成されません。

また、骨に強い炎症や壊死があった場合はその部分を削る必要が出てくるため、骨の量が足りず、歯茎で覆われてもその部分がへこんだり段差が生じます。

将来的にインプラントを検討している場合は、必要な骨の面積が足りなくなり処置が行えない可能性も出てきます。

手遅れになる前に歯科医院で診てもらい対処してもらいましょう。

ドライソケットができる原因

ドライソケットができる原因
ドライソケットを作らないためには抜歯後の行動にも注意が必要です。ここでは、ドライソケットができる原因を紹介します。

うがいのしすぎ

ドライソケットができる原因の一つに、うがいのしすぎが挙げられます。これは、うがいをしすぎると血餅が流れてしまったり、血が固まりにくくなるためです。

抜歯をすると口の中に血がにじみ、気になって何度もうがいする人もいますが、血は傷を修復するために必要となります。

特にぶくぶくうがいのように強く口をゆすぐと、血餅が流れてドライソケットのリスクが高まるため、抜歯後2日~3日の間は口に水を含んで吐き出すくらいにしましょう。

歯磨きについては、歯磨き粉を使用すると泡立ち、うがいをしたくなるため注意が必要です。抜歯当日や血餅ができるまでは、歯磨き粉を必要以上につけずに歯のケアをしましょう。

抜歯窩を必要以上に触る

抜歯窩(ばっしか)を必要以上に触ることもドライソケットの原因です。

抜歯窩とは抜歯部位に生じる穴のことで、気になってついつい舌や指で触ってしまう方もいるでしょう。

また、ご飯の食べカスやプラークなどの汚れが溜まって気持ち悪さを感じ、爪楊枝や指でつついたり取り除くこともあります。

しかし、抜歯窩を必要以上に触る行為はせっかくできた血餅を除去してしまい、ドライソケットにつながるケースがあります。

抜歯窩に気持ち悪さを感じたり食べかすが取れないときは、抜歯してもらった歯科医院に行って洗浄してもらいましょう。

また、歯磨きで抜歯窩を磨いて触ることも血餅をはがしてしまう原因となります。血餅が定着するまでは、抜歯した場所を歯ブラシでごしごし磨くのは避けましょう。

免疫力の低下

免疫力が低下すると血餅が作られにくくなったり剥がれやすくなることで、ドライソケットのリスクが高まります。

また、免疫力が低下すると細菌を撃退する力も弱くなるため、ドライソケットに細菌性の炎症が起こりやすくなります。

一方で、免疫力を高めることはドライソケット対策として有効です。免疫力を高めるためには、以下のことを心がけましょう。

  • 質の良い睡眠を心がける
  • 適度に運動をする
  • 腸内環境を整える
  • ストレスを溜めない
  • バランスのいい食事を心がける
  • 体を冷やさないようにする

なお、抜歯をした後だとできる運動や食事が限られるため、抜歯をするまでにコンディションを整えておきましょう。

野菜や果物、魚介類をバランスよく摂り、温かいものを食べて体を冷やさないことも免疫力を下げないために必要です。

激しい運動や長い時間の入浴

抜歯後に激しい運動や長い時間の入浴をすると、ドライソケットが生じる場合があります。

運動や入浴でドライソケットが生じるのは、血行が良くなって血が止まりにくくなり、血餅が作られなくなるためです。

抜歯した当日は傷口が治っておらず、出血が続いていることが多いため、止まりかけた血が再び出てくることがあります。

出血すると口の中が不快に感じてうがいを行い、血餅がはがれやすくなったり、血行が良くなることで痛みを強く感じることもあります。

抜歯当日の運動は避け、入浴はシャワーにしてお風呂はなるべく避けましょう。

運動は抜歯してから2日~3日は控えるようにし、完全に血が止まってから再開するようにしてください。

入浴や運動で出血が生じた場合は、抜歯をした歯科医院に相談して診てもらいましょう。

喫煙習慣がある

喫煙習慣がある方は、ドライソケットのリスクが高まります。

タバコを吸うとニコチンの血管収縮作用によって傷口への血流供給が滞り、傷の治りが遅くなったり血餅の形成が阻害されてしまうためです。

また、血液の供給が減ると免疫細胞も活動しにくい状態となり、唾液の分泌が低下するため、ドライソケットが細菌感染しやすくなります。

ドライソケットによる強い痛みがある場合は痛み止めを使用するのが一般的ですが、タバコを吸っていると薬の効きも悪くなるため注意が必要です。

抜歯当日~3日程度は禁煙し、血餅が作られて定着したタイミングから再開してください。

抜歯後の禁煙については歯や歯茎の状態によって変わる場合もあるため、気になる方は医師に相談しましょう。

ドライソケットの治療方法  

ドライソケットの治療方法

ドライソケットが疑われる場合は歯科医院に行って治療しましょう。ここでは、ドライソケットの治療方法や予防方法を紹介します。

ドライソケットの治療内容

ドライソケットは症状に応じて治療を行います。ここでは、ドライソケットの治療内容を紹介します。

抗生剤や鎮痛剤の処方

抜歯をしたときに抗生剤や鎮痛剤が処方される場合がありますが、これらは痛みや腫れだけでなくドライソケットによる炎症や痛みを緩和することも目的です。

特に抗生剤は感染防止のために処方されるため、痛みに関わらず指定された用法・容量を守って最後まで飲み切りましょう。

抗生剤や鎮痛剤がなくなって痛みが続く場合は、改めて診察を受けてください。

テルプラグの注入

テルプラグとは吸水性のコラーゲンのスポンジで、抜歯窩に入れることで止血や食べかすが溜まることを防ぎます。

抜歯による傷口の回復を早めたり術後の痛みを軽減するためにも役立ち、血餅がはがれることを防げるためドライソケット対策にも有効です。

テルプラグを検討する場合は、抜歯をする際に処置が受けられるか歯科医院や担当医に確認しておきましょう。

抜歯窩の再掻把(さいそうは)

再掻把(さいそうは)は、抜歯窩に麻酔をかけて汚れを取って清潔にしたあとに、再度出血をさせて血餅を作ることです。

場合によっては指や舌で触って血餅が取れないようにするために、歯茎を糸で縫い付ける場合もあります。

ドライソケットの原因や症状によっては再掻把によって痛みが続くこともあるため、診断してから適切な方法で治療を進めます。

軟膏を塗布

ドライソケットをよく洗浄したうえで、抗生物質や麻酔薬などの専用軟膏を塗布する方法もあります。

唾液や飲み物で軟膏薬が流れないように、ガーゼや吸水性の高い素材を用いて軟膏がドライソケットに停滞できるように処置します。

なお、軟膏は市販で販売されているものは使わず必ず歯科医院で処置を受けましょう。

診察を受けるタイミング

抜歯後の痛みは1日~3日がピークになるため、それ以降も痛みが続く場合はドライソケットを疑い診察を受けましょう。

ドライソケットは痛みや腫れだけでなく、細菌感染のリスクもあるため専門家の助言を受けながら治療を行う必要があります。

治療が遅れると症状が悪化して完治するまでに時間がかかるため、違和感がある場合は我慢せず早めに診てもらいましょう。

完治までにかかる期間

ドライソケットになると痛みが完治するまでに1ヶ月ほどかかり、適切な処置をしないと数か月以上続くこともあります。

ドライソケットによる痛みは個人差がありますが、生活に支障をきたすような状態が長期的に続く場合もあるため、注意しなければなりません。

完治までの時間を早めたり、痛みや腫れを抑えるためには病院で治療を受けましょう。

まとめ

この記事では、ドライソケットの仕組みや原因、治療方法などを紹介しました。

ドライソケットは抜歯したあとに血餅が形成されなかったり、はがされることによって骨が口の中でむき出しになる状態のことです。

特に斜めや横方向に生えるなどして、歯茎を切ったり歯を削ったりする親知らずの抜歯で起こりやすい特徴があります。

痛みが長期的に続くだけでなく、骨に炎症が起こったり、歯茎の形が悪くなるリスクもあります。

ドライソケットを防ぐためには、うがいのしすぎや抜歯当日の運動・入浴などを控え、免疫力を高めることが大切です。

また、ドライソケットが疑われる場合は症状を長期化させないためにも、歯科医院に相談して診察や治療を受けましょう。

さくら歯科口腔外科クリニックには、外科チームで形成される親知らず専門外来があります。

親知らずのスペシャリストで構成されている外科チームによる「痛みにくく腫れにくい」方法で専門的に治療を行います。

抜歯後のドライソケットへの対応実績も豊富にあり、状況や歯茎のコンディションなどに合わせて最適な治療法をご提案します。

また、さくら歯科口腔外科では抜歯以外にも歯科口腔外科・矯正歯科・小児歯科・審美歯科・ホワイトニング・歯周病などさまざまな診察に対応しています。

地域最大の多職種クリニックでそれぞれの分野で活躍している歯科エキスパートが揃っていますので、お口や歯のことで気になることがありましたら、お気軽にお問い合わせください。


*WEBは24時間受け付けております
*お電話は月~土 午前10:00~14:00
午後15:00~18:00 
祝日10:00~17:00