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【口腔外科医の本音】難しい親知らずとそうでない親知らず、どう見分ける?

こんにちは、さくら歯科口腔外科クリニックです。

今回は、親知らずの抜歯において最も重要な「見極め」について、
口腔外科医の本音を交えてお話しします。

 

「親知らずって、見ただけで難しいかどうかわかるんですか?」

 

答えは──“見ただけではわからない”ことが多いです。

 

親知らずの難易度は、歯の形・根の数・向き・骨との関係・神経との距離など、
複数の要素が絡み合って決まります。

そして、それを正確に見極めるために欠かせないのが

歯科用CT(3D画像診断)です。

 

CTで見える、親知らずの“本当の姿”

レントゲンでは平面的な情報しか得られませんが、
歯科用CTは立体的に歯と骨の構造を把握できるため、
親知らずの抜歯においては、まさに“必須”のツールです。

 

CTでわかること:

  • 🦷 親知らずの根の形状と本数(1本〜4本以上あることも)
  • 📐 歯の向き(真っ直ぐ・斜め・横向き・逆さまなど)
  • 🧱 骨の中での埋まり具合(完全埋伏・半埋伏・露出)
  • 🧠 神経との距離と位置関係(特に下歯槽神経との接触リスク)

これらを事前に徹底的に分析することで、
「どの方向に抜くか」「どこを削るか」「どこまで分割するか」など、
手術の方針を明確に立てることができます。

 

“持っていきたい方向に抜けるか”
──それは術者の経験にかかっている

 

CTでどれだけ情報を得ても、 実際の抜歯は生身の人間の手による“技術”と“感覚”がすべてです。

親知らずを抜く際、術者は 「この方向に持っていけば抜けるはず」 というイメージを持って操作します。

しかし── その方向に本当に抜けるかどうかは、経験がものを言います。

 

  • 歯の根が予想以上に湾曲していた
  • 骨が硬くて思うように動かない
  • 神経が近くて力をかけられない
  • 歯が割れやすく、分割が必要になる

こうした“予期せぬ展開”に対応できるかどうかは、 術者の経験値と判断力にかかっています。

つまり、親知らずの抜歯は 「診断力 × 技術力 × 経験値」 の三位一体で成り立っているのです。

 

難しい親知らずの特徴とは?

CT診断を通して、難易度が高いと判断される親知らずには、
以下のような特徴があります:

特徴難易度の理由
根が複数あり、湾曲している抜歯時に割れやすく、分割が必要
横向き・逆さまに埋まっている通常の抜歯方向では抜けない
骨に深く埋まっている骨の削除量が多く、術後の腫れや痛みが強くなる
神経に近接している神経損傷のリスクがあるため、慎重な操作が必要
歯冠が見えていない(完全埋伏)術者の視野が狭く、操作が難しい

安全な抜歯のために──“見極め”と“準備”がすべて

さくら歯科口腔外科クリニックでは、
すべての親知らず抜歯においてCT診断を標準化しています。

その理由は明確です。
「安全に抜くためには、徹底的な事前分析が不可欠」
だからです。

そして、診断結果をもとに、

  • 抜歯の方向性
  • 分割の有無
  • 麻酔の種類
  • 術後のケア方法 などを一人ひとりに合わせて設計し、“オーダーメイドの抜歯”を行っています。

最後に──親知らずは“見た目”では語れない

「痛くないから放置している」 「見えているから簡単そう」 そんな親知らずこそ、実は難しいケースだったりします。

親知らずの抜歯は、 “見た目”よりも“中身”が重要。 そしてその“中身”を見抜くのが、私たち口腔外科医の仕事です。

抜歯を検討されている方は、 ぜひ一度、CT診断を受けてみてください。 あなたの親知らずがどんな“個性”を持っているか、 そして、どんな抜歯が最も安全か── 一緒に見極めていきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*お問い合わせ*

この記事の監修者
川本幸寛

川本 幸寛(院長)

歯学博士・歯科医師

医療法人社団桜尚会理事長
行徳さくら歯科口腔外科クリニック院長
歯学博士・口腔外科学会認定・臨床研修歯科医師指導医・歯科医師

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