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【歯科口腔外科医の本音】日本人がまたイグノーベル賞を受賞!実は院長の恩師にもゆかりが…?

先日発表された2025年イグノーベル賞にて、
またしても日本人研究者がユニークなテーマで受賞されました。

イグノーベル賞といえば、
「人々を笑わせ、そして考えさせる」ことを目的とした賞として知られていますが、
実はその裏には非常に学術的価値の高い研究が隠れていることも少なくありません。

当院の院長らの母校である明海大学にも、
過去にこの賞に深く関わった研究者がいます。

渡部茂歯学博士は、2019年に化学賞を受賞。

テーマはなんと

「5歳児の唾液分泌量の測定」

でした。

一見するとユーモラスな研究に思えるかもしれませんが、
実際には非常に意義深いものです。

渡部博士は、当時5歳だった自身の息子たちを対象に、
食事中や安静時の唾液分泌量を地道に測定。
その結果、1日に約500mL(ペットボトル1本分)の唾液が分泌されることを突き止めました。

この研究が行われた背景には、
1980年代の日本における「むし歯の洪水」と呼ばれる状況があります。
当時は乳歯の虫歯が軽視される傾向があり、唾液の分泌量に関する基礎データすら存在していませんでした。渡部博士の研究は、唾液の持つ抗菌作用・酸中和作用・再石灰化促進作用など、口腔内の健康維持に不可欠な役割を科学的に裏付けるものであり、
現在の歯科医療にも大きな影響を与えています。

さらに博士は、
唾液の状態が生活環境や健康状態を映し出す指標になることに着目し、
「日本子ども虐待防止歯科研究会」を立ち上げるなど、
社会的な活動にも力を入れています。

口腔内の状態から家庭環境を把握するという視点は、
歯科医療の新たな可能性を示すものです。

私たちさくら歯科口腔外科クリニックも、
こうした“笑えて、そして考えさせられる”研究に敬意を表しながら、
日々の診療において本質的な医療の価値を追求しています。

唾液ひとつとっても、そこには深い科学と人間理解がある
――そんな視点を、これからも皆さまと共有していきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

*お問い合わせ*

この記事の監修者
川本幸寛

川本 幸寛(院長)

歯学博士・歯科医師

医療法人社団桜尚会理事長
行徳さくら歯科口腔外科クリニック院長
歯学博士・口腔外科学会認定・臨床研修歯科医師指導医・歯科医師

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