飲み込みまでの流れ〜咽頭期
行徳さくら歯科口腔外科クリニック
言語聴覚療法科のSTブログです。
嚥下の5期モデル
つづいては4つめの段階のお話です。
※前回までのお話は こちら をご確認ください。
嚥下の5期モデル、その4つめは
「咽頭期」です。
咽頭期は、食物を喉(咽頭)から食道に送り込む時期です。
私達は食物を飲み込む時に「ごっくん」という反射が起こり、
食べ物の塊を咽頭から、食道の入り口部分まで送りこんでいます。
この「ごっくん」という飲み込みの反射のことを、
嚥下反射 と呼びます。
嚥下反射が起こることで、私達の喉の中の色々な部位が一瞬で働き初めます。
まず、軟口蓋(のどちんこ)が持ち上がり、声帯が閉鎖されます。
これらの働きによって、鼻腔や気道への入り口を閉鎖し、各部位へ食べ物が入ることを防ぎます。
さらに、喉が持ち上がります。
この喉が持ち上がる運動が、安全に飲み込みを行うために1役も2役も買ってくれているんです。
喉が持ち上がることで食道の入り口が開き、食べ物が食道に送り込まれていきます。
さらにそれにともなって、喉頭蓋とよばれる部位が倒れ込むことで、ここでも気道の入り口を閉鎖してくれます。
このような一連のメカニズムは、
開始から終了まで0.5〜0.6秒 ほどと一瞬のことです。
そのため、飲み込むタイミングが少しでもずれると食物は気道に侵入(=誤嚥)してしまうことになります。
・食事の際によくむせる・・・
・食事以外のときも、何もしていないのにむせることが増えた・・・
などなど
飲み込みに少しでも不安がある方は 、当クリニックまでお気軽にご相談ください。