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【歯科口腔外科医の本音】インプラントの“適正価格”とは？—明確な見積もりとセカンドオピニオンのすすめ
インプラント治療は、歯科医療の中でも特に高額な自由診療のひとつです。
患者様から「なぜこんなに費用が違うのか？」
「何にお金がかかっているのか？」というご質問をいただくことが多くあります。
今回は、当院が考える“適正価格”の考え方と、見積もりの見方、
セカンドオピニオンの重要性についてお話しします。
インプラント費用の相場分布（1本あたり）
現在の国内相場は以下の通りです：
| 価格帯 | 割合（目安） |
|---|---|
| 25万〜35万円 | 約20% |
| 35万〜45万円 | 約40% |
| 45万〜55万円 | 約25% |
| 55万円以上 | 約15% |
この価格差には、明確な理由があります。
費用の内訳とその意味
インプラント治療にかかる費用は、単なる「人工歯根の値段」ではありません。
以下のような構成要素があります：
1. 診査・診断費
- CT撮影、口腔内スキャン、骨量・歯周状態の評価
- 治療計画の立案（ナビゲーションシステム使用時は別途費用）
2. 手術費
- インプラント体の埋入
- 骨造成（GBR）やサイナスリフトなどの追加処置が必要な場合あり
3. 補綴（ほてつ＝被せ物）費
- アバットメント（連結部品）と上部構造（人工歯）の製作
- 審美性や素材（ジルコニア・セラミック）によって価格が変動
4. メンテナンス費
- 治療後の定期検診、クリーニング、保証制度の有無
適正価格とは「他院に見せても恥ずかしくない見積もり」
当院では、以下のような見積もりを“適正価格”と定義しています。
- 項目ごとの費用が明記されている
- 追加処置の可能性とその費用が事前に説明されている
- 保証内容と期間が明記されている
- 他院の歯科医師が見ても妥当と判断できる内容である
患者様が安心して治療を受けるためには、価格の透明性が不可欠です。
セカンドオピニオンのすすめ
インプラントは「高額＝高品質」とは限りません。
逆に「安すぎる＝リスクが高い」場合もあります。
以下のような場合は、ぜひセカンドオピニオンをご検討ください：
- 見積もりが一式価格で詳細が不明
- 骨造成などの説明がないまま即決を迫られる
- 保証制度が曖昧、または存在しない
当院では、他院での見積もりを持参いただいた上でのご相談も歓迎しております。
この記事を書いた院長・川本幸寛のプロフィールはこちらをご覧ください。
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