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予防歯科とは?歯が痛くなる前に行う必要性やメリット、治療内容を詳しく解説

歯医者

近年では予防歯科に力を入れる歯科医院が多くなりました。

「予防歯科」という言葉を聞いたことがある方は多いと思いますが、

具体的にどのようなものかご存知でしょうか。


この記事では、予防歯科の詳しい内容やメリットについて解説します。


結論として、予防歯科は歯が痛くなってから治療するのではなく、

その前に痛みの原因である虫歯や歯周病などを予防する取り組みです。

予防歯科を取り入れると、かけがえのない健康な歯を守ることに繋がるので、

ぜひ、この記事を参考に予防歯科についての理解を深め、検討していただけたら幸いです。

予防歯科とは

歯医者の設備

そもそも予防歯科とは、虫歯や歯周病をはじめとする口腔内の問題を未然に防ぎ、

長期的にお口の健康を維持・向上させることを目的とした取り組みを指します。


長寿国である日本ですが、80歳で20本の歯が残っているのが理想であるものの、

残念ながら日本では80代の半数の方が半分以上の歯を失ってしまっており、

会話や食事が十分にできていないのです。


そこで、近年では歯に痛みなどの異常ができてから歯科医院を受診するのではなく、

悪くならないように定期的に歯科医院に通い、自分でもケアをしっかりと行うことで

健康な歯をキープできる予防歯科が重要視されています。

予防歯科ではプロによるケアとセルフケアが重要

予防歯科では、歯科医師や歯科衛生士による専門的なケアである

「プロフェッショナルケア」と、自宅で行う口腔ケアである「セルフケア」の両方を

適切に行うことで、効果を発揮します。


セルフケアでは、お口の中に歯周病菌を溜めないよう、毎日の繰り返しのケアを行い、プロフェッショナルケアでは一般的に3ヶ月に1回程度の頻度で歯科医院に通い、

口内チェックをしてもらうほか、セルフケアだけでは落としきれない歯石などを

除去して歯を綺麗にします。

定期的に歯科医院に通えば、虫歯や歯周病が発症していたとしても、早期に治療でき、重症化を防ぐことが可能です。

予防歯科の費用

予防歯科を検討している方の中には、費用面が気になる方もいるでしょう。


予防歯科は、同じ診療・治療内容であっても、保険が適用される場合と自由診療となる場合があり、それに応じてかかる費用も大きく異なります。

保険適用される場合は3,500円程度と比較的安く診療や治療を受けられますが、

自由診療の場合は1万円前後かかるケースが多いです。


もともと自由診療であった予防歯科ですが、2020年の診療報酬改定により、

口内トラブルの初期症状が認められる場合など、条件付きで保険適用が

認められています。

予防歯科の必要性は?メリットを紹介

歯磨き指導

予防歯科は長期的な取り組みが不可欠となります。

長期的に予防歯科を続けていくと、以下のようにさまざまなメリットが得られます。

  • 虫歯や歯周病の早期発見&予防になる
  • 健康な歯の寿命を延ばせる
  • 見た目を美しく保てる
  • 痛みのリスクを減らせる
  • 全身の病気の予防になる
  • 認知症のリスクを減らせる
  • 将来かかる医療費が軽減できる
  • 歯を大切にする意識が高まる

このように、予防歯科を取り入れることで、歯の健康を守るだけでなく、

全身の健康や生活のしやすさにもつながるのです。


予防歯科のメリットについて、詳しく見ていきましょう。

虫歯や歯周病の早期発見&予防になる

適切なお口のケアや予防策をとれば、虫歯や歯周病になるリスクを減らすことが

できます。


また、初期の虫歯は痛みを感じることはほとんどないため、知らないうちに症状が

進行しているケースが多いですが、

予防歯科により虫歯や歯周病を早期に発見できるようになるでしょう。

その結果、重症化する前に適切な治療を受けられ、健康な歯を保てるようになります。

健康な歯の寿命を延ばせる

健康な歯の寿命を延ばせるという点も、予防歯科の大きなメリットです。

定期的に歯科医院にて虫歯や歯周病の有無をチェックしてもらうことで、

早期に口腔内のトラブルを発見し、早期治療につながります。


それにより、歯はもちろん、歯を支える骨や神経も守ることができ、

健康な歯の寿命を延ばせるようになるでしょう。

80歳で20本の歯が残っているのが理想的とされていますが、

歯科先進国のスウェーデンは予防歯科の意識も日本に比べて高く、

実際、ほとんどの人がこれを達成しています。

見た目を美しく保てる

見た目の美しさを維持できるという点も予防歯科のメリットです。

予防歯科では仕上げとしてPMTCといって、専用の薬品とブラシを用いて歯を隅々まで清掃します。

それにより、

歯の表面に付着した汚れや着色が落ちて綺麗になり、明るい口元を目指せるでしょう。

痛みのリスクを減らせる

口の中の病気は、早期に発見できればできるほど、治療も簡単なものになるため、

痛みを最小限に抑えられます。

「歯科医院での治療は痛みを伴うので行きたくない」と考える方もいるかと

思いますが、そのような人にこそ予防歯科はお勧めです。


予防歯科で日頃から健康な歯を保つことができるので、痛みを伴う治療を受けずに済むという大きなメリットがあります。

全身の病気の予防になる

予防歯科は歯の健康だけでなく、全身の健康にも有効な手段です。

虫歯や歯周病などの口腔内トラブルは、様々な病気の原因にもなります。


特に歯周病は、以下の病気に大きく影響するとされているので注意が必要です。

  • 心筋梗塞・狭心症
  • 脳梗塞
  • 糖尿病などの生活習慣病
  • 誤嚥性肺炎

そのため、予防歯科で虫歯や歯周病などのリスクを減らすことは、お口だけでなく

健康寿命を延ばすためにも重要なポイントとなります。

認知症のリスクを減らせる

虫歯や歯周病などにより歯を失った場合、入れ歯などで歯を補うことはできますが、

本物の歯と比べて、ものをしっかりと噛めなくなります。

入れ歯の種類によっては、味や温度を感じづらくなるケースもあるでしょう。


医学的に、歯の残存本数が少ない人ほど、認知症のリスクが高まるとされています。

しかし、予防歯科によって自分の歯を長く健康に保てるようになれば、

自分の歯でものをしっかりと噛めるので、食べ物の美味しさを感じられるだけでなく、脳が活性化し、認知症予防につながります。

将来かかる医療費が軽減できる

予防歯科によって健康な歯を保てると、将来的な歯科治療費の負担を軽減することが

できます。

予防歯科のために、定期的に歯科医院へ通院をするのに、費用負担を心配する方も

多いかと思いますが、歯科医院でのメニューは、保険適用されるケースも多いため、

それほど大きな金額はかかりません。


一方で、虫歯や歯周病を発症した場合には、何度も通院しなければならず、

トータルでかかる治療費は高額になってしまいます。


また、先述した通り、予防歯科は全身の病気の予防にも繋がるため、

将来的な医療費が軽減できると言えるでしょう。

歯を大切にする意識が高まる

歯を綺麗に保とうとする意識が向上することも大きなメリットです。

予防歯科では自宅でのセルフケアを指導してもらえるほか、歯科医院にて専用の

機器を用いて、歯の表面や隙間にこびりついた歯垢や歯石、着色などを

除去してもらえます。


また、予防だけでなく口元の見た目も良くなるというメリットもあるため、

その状態を保てるように日々のケアを丁寧に行おうと意識する可能性が高いです。

歯を大切にする意識が高まれば、歯も良い状態のままキープできるでしょう。

*お問い合わせ*

予防歯科におけるプロフェッショナルケア

歯医者のクリーニング

予防歯科のメリットを理解していただけだと思いますが、最近では予防歯科に

力を入れる歯科医院も増えています。

では、予防歯科では具体的にどのような取り組みがされるのでしょうか。


予防歯科には、歯科医院で行う「プロフェッショナルケア」と、患者様自身が行う

「セルフケア」があります。

まずは、予防歯科におけるプロフェッショナルケアの内容について、

それぞれ詳しくご紹介します。

①検査・診断

予防歯科では、お口の中を検査することからはじめます。

主に、歯垢や歯石の付き具合や歯周ポケットの測定、虫歯・歯周病の有無、

噛み合わせや粘膜の状態などを確認します。


レントゲン撮影をするなど、肉眼ではわからない部分までしっかりチェックするため、お口の中の異常を早期に発見しやすくなるのです。

この段階で、虫歯や歯周病が見つかった場合は適切な処置を行い、悪化するのを

防ぎます。

②ブラッシング指導

歯科医院では、患者さんが自宅で行うセルフケアの方法も指導します。

歯の生え方や生活習慣による口腔内の環境は人によって異なり、

ブラッシングの方法も変わってくるのです。


そのため、歯科医院では患者さん一人ひとりのお口の中の状態を確認しながら、

その人に合った最適なブラッシング方法を指導します。

③クリーニング(スケーリング・PMTCなど)

歯科医院でのクリーニングは、スケーリング(歯石除去)やPMTCなどが行われます。

PMTCとは「Professional Mechanical Tooth Cleaning」の略で、専用の器具を

用いて行う、プロによる歯のクリーニングです。

セルフケアではコントロールできない部分にアプローチし、徹底した歯の清掃を

行います。


歯のクリーニングを受けると、歯に付着した歯垢や頑固な歯石を除去し、

虫歯や歯周病予防になるだけでなく、歯本来の白さやツヤを取り戻せるという

メリットもあります。

④予防処置(フッ化物塗布・シーラント処置など)

歯の汚れを落とした後は、予防処置を行いますが、ここではフッ化物塗布や

シーラント処置がされます。


フッ化物には歯の再石灰化を促進し、

歯面を強化する働きがあるほか、虫歯菌の活動抑制にも有用です。

また、汚れのたまりやすい歯の溝の部分をシーラントという材料で埋めることで、

虫歯予防になります。

予防歯科における正しいセルフケア

セルフケア

歯科医院で行うプロフェッショナルケアも大切ですが、予防歯科は毎日のセルフケアを丁寧に行うことが基本となります。

定期的に歯科医院で歯を綺麗にしたとしても、自分で行う毎日のケアが不十分だと、

すぐに汚れが溜まって虫歯や歯周病につながってしまうのです。


セルフケアでは、以下の点を心掛けると良いでしょう。

  • 正しい方法でブラッシングする
  • デンタルフロスや歯間ブラシを使う
  • 生活習慣の改善

それぞれご紹介します。

正しい方法で歯を磨く

毎日の適切な方法での歯磨きが、虫歯や歯周病予防に効果的です。

歯ブラシのサイズが自分に合っているかを確認して選び、力を入れすぎないことを

意識しながら、上顎と下顎を別々に分けて丁寧に磨きましょう。


磨き残しが生じてしまいがちな歯の裏側や歯周ポケットなどもしっかり磨くように

してください。

デンタルフロスや歯間ブラシを使う

セルフケアでは、歯ブラシによるブラッシングだけでなく、デンタルフロスや

歯間ブラシなどの補助道具も活用しましょう。

これらの道具は歯ブラシでは届かない場所にアプローチでき、

歯と歯の間に挟まった食べかすや歯垢などを除去するのに便利です。


しかし、使い方を誤ると歯間を広げてしまいかねないので、

歯科医院にて正しい使い方をアドバイスしてもらうのが有効です。

生活習慣の改善

普段の生活を見直すことも予防歯科では重要なポイントです。

健康な歯を保つための食生活として、以下の点に注意しましょう。

  • 砂糖をなるべく摂らない
  • だらだら食べをやめる
  • 食事の栄養バランスを整える

甘いものを食べすぎないように、間食が多い方は食生活を見直してみてください。

また、歯ぎしりや食いしばりのクセを改善する、そして、鼻呼吸にして口の中の乾燥を防ぎ、虫歯予防に効果的な唾液の分泌を促すことも大切です。

予防歯科はメリットがたくさん!歯が痛くなる前にはじめよう

歯磨き

予防歯科は、歯はもちろん、全身の健康を維持するためにも重要です。

歯科医院へは歯が痛くなってから通うと考える患者さんは多いですが、

痛みを感じてからでは虫歯や歯周病が進行している可能性が高く、治療が長期間する、歯を失ってしまう、周りの健康な歯の寿命を縮めてしまうなど、さまざまなリスクが

高まります。


歯は一度失ってしまうと取り戻すことはできないため、予防歯科という考え方の

大切さをこの機会にぜひ理解していただけたらと思います。

予防歯科は将来的にかかる医療費の負担を抑えられるほか、全身の健康にも効果を

発揮するため、定期的な歯科医院でのプロフェッショナルケアと自宅で行う

丁寧なセルフケアを取り入れてみてください。


当院は、それぞれの分野で活躍する歯のエキスパートが多く揃っています。

予防歯科を検討している方は、お気軽にご相談ください。

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