インプラント治療後は腫れる?原因や予防する方法についても徹底解説

インプラント治療後は、術後に腫れを感じることがあります。
腫れが治療後のインプラントに悪影響を及ぼす可能性もあるので、予め注意が必要です。
本記事では、インプラント治療後は腫れるのかについて紹介します。
他にも「インプラント治療後に腫れてしまう原因」や「インプラント治療後の腫れを予防する方法」についても解説していきます。
ぜひ、この記事を参考にして、インプラント治療後の腫れについて理解を深めてみてください。
インプラント治療後は腫れる?
インプラント治療後は、多くの場合、腫れが生じることがあります。
実際に、治療によって生じた傷に対する身体の自然な反応であり、炎症が起きることで
腫れや赤みが現れ、傷を治癒させるために必要不可欠で、避けられないのも事実です。
特に、手術の範囲が広かったり、骨を増やす治療を併せて行った場合には、腫れが強くなる傾向があります。
しかし、治療後の腫れは一時的なものであり、通常は術後3~4日頃にピークを迎え、
その後、徐々に収まります。
ほとんどの場合、1~2週間も経てば腫れは落ち着きます。
一方で、腫れが通常よりも長く続く場合や、腫れとともに痛みが強まる場合には、
なるべく早く歯科医院に相談することが大切です。
インプラント治療後に腫れてしまう原因
インプラント治療後に腫れてしまう原因については、以下の4つが挙げられます。
- 治療後の免疫反応
- 細菌感染
- 骨の火傷
- インプラント歯周炎
それぞれの原因について理解を深めてみてください。
治療後の免疫反応
インプラント治療後の腫れてしまう原因として、治療後の免疫反応が挙げられます。
インプラント治療は体に一定の負担をかける医療行為であり、術後には腫れや炎症が
発生し、組織が回復しようとする反応が見られます。
通常であれば、免疫反応の症状は2~3日程度で落ち着き、痛みの程度は歯を抜いた後と
同程度です。
しかし、歯肉や骨の移植を伴う場合は治癒にさらに数日を要し、複数のインプラントを
同時に埋入した場合は、回復までに1週間から10日ほどかかることがあります。
万が一、術後2週間を過ぎても腫れが改善しない場合、何らかの問題が生じている可能性が考えられるので、歯科医院に相談することをおすすめします。
細菌感染
インプラント治療後に腫れてしまう原因として、細菌感染が挙げられます。
インプラント治療を受ける前には、手術部位に細菌が入り込むリスクを抑えるために、
虫歯や歯周病の治療を済ませることが重要です。
また、手術に使用される器具はすべて徹底的に滅菌され、無菌状態が保たれた環境で
行うことが大切です。
万が一、治療中に細菌が侵入した状態を放置しておくとインプラントが安定せず、
最悪の場合、抜け落ちてしまうことがあるので、早急な治療が求められます。
さらに、術後のケアも非常に重要で、傷口が完全に治癒するまでは、
毎日の丁寧なセルフケアを欠かさないようにしましょう。
骨の火傷
インプラント手術後の腫れの原因の一つとして、骨が熱による損傷を受けることが
挙げられます。
インプラントを顎の骨に埋め込む際には専用のドリルを使用しますが、その取り扱いが
不適切な場合、ドリルの摩擦によって発生する熱が骨に伝わり、
過剰な熱(オーバーヒート)が発生する可能性があります。
この熱によって骨が損傷すると、炎症が起き、腫れや痛みが長期化することがあります。
インプラント歯周炎
インプラント治療後に腫れてしまう原因として、インプラント歯周炎も挙げられます。
インプラント周囲炎は、細菌による感染症の一種であり、術後の適切なケアを怠ると
発症しやすくなります。
主な原因は、歯垢や歯石の蓄積なので、日常的な歯磨きやプラークコントロールを怠ると、インプラント周囲炎を引き起こすリスクが高まります。
インプラント自体は虫歯にはなりませんが、天然歯にある「歯根膜」がないため、
健康な歯よりも細菌が侵入しやすい特徴があります。
歯と歯茎の隙間に溜まった歯垢や歯石が原因で細菌が侵入すると、インプラントの周囲に
歯周病に似た症状が現れることがあります。
この状態が進行すると歯周ポケットが深くなり、周囲の骨が吸収されて、
最悪の場合、インプラントが脱落する恐れがあります。
インプラント治療後の腫れを予防する方法
インプラント治療後の腫れを予防する方法について、以下の5つが挙げられます。
- 傷口を刺激しない
- 薬を正しく服用する
- 口内環境を整える
- 血行が良くなる行動を避ける
- 腫れた部分を冷やす
それぞれの方法について解説していきます。
傷口を刺激しない
インプラント治療後の腫れを予防する方法については、傷口を刺激しないことが
挙げられます。
インプラントを埋め込んだ箇所は歯茎を切開しているため、手術後は歯茎が開きやすい
状態になっており、術後の数日間は非常に敏感な状態なので、
無理をせず静かに過ごすことが大切です。
例えば、舌や指で傷を触れたり、歯ブラシや他の器具で手術部位を刺激するのは、
控えるようにしましょう。
清潔を保つためには軽い口すすぎを心がけ、手術部位では直接噛まず、
刺激を最小限にするよう注意が必要です。
薬を正しく服用する
インプラント治療後の腫れを予防するには、医師から処方された薬を指示通りに
服用することが大切です。
インプラント手術後には、通常、鎮痛剤や抗生物質が処方されることが多いです。
鎮痛剤は、痛みが強いと感じるときだけ服用すれば良いですが、抗生物質については、
処方された量を全て飲み切ることが求められます。
たとえ腫れや痛みが軽減されたとしても、服用を途中で止めてしまうと、
症状が再発したり、悪化する可能性があるため注意が必要です。
薬を正しく服用することで、腫れを抑え、スムーズな回復を促すことに繋がります。
口内環境を整える
インプラント治療後の腫れを抑えるには、口内を清潔な状態に保つことが重要です。
実際に、口腔内の細菌が増殖すると、術後の傷口が感染し、腫れや炎症がひどくなる
恐れがあります。
そのため、特に術後早い段階では、手術部位を避けながらも、口内全体の衛生状態を
維持するよう心がける必要があります。
しかし、歯磨きをする際には、傷口に直接歯ブラシが触れないよう十分注意しないと、
出血や感染のリスクが高くなります。
血行が良くなる行動を避ける
手術後は血流が活発になることで腫れや痛みが悪化する恐れがあるため、
血行を促進するような行動は控えることが重要です。
血行を促進させる具体的な行動には、アルコールの摂取や入浴、激しい運動などが
含まれます。
特に、インプラント治療後の2〜3日間は、これらの行為を避けて体を安静に保つよう
心がけましょう。
腫れた部分を冷やす
腫れがひどい場合には、患部を冷やすことで腫れを和らげる効果が期待できます。
冷やす際には濡れたタオルを使うようにしましょう。
冷やしすぎることでインプラントと骨が結合しにくくなるリスクがあるので、
予め注意が必要です。
万が一、保冷剤や氷を使用する際には、必ずタオルなどで包み、
直接当てずに患部に軽く押し当てるようにしてください。
このように、腫れた部分を冷やすことによって、過度な冷却を防ぎつつ、
腫れを効果的に軽減することができます。
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インプラント治療後に注意したい腫れ以外の症状
インプラント治療後に注意したい腫れ以外の症状については、以下の3つが挙げられます。
- 出血
- 強い痛み
- 口元の痺れ
それぞれの症状について理解を深めてみてください。
出血
インプラント治療後は、出血が見られるケースが多く見られます。
唾液に少し血が混ざる程度であれば特に問題はありませんが、出血が多い場合や
止まらない場合には、清潔なガーゼを傷口に当て、
しっかりと噛んで30分ほど圧迫してください。
それでも止血できない場合は、速やかに歯科医院で診てもらうようにしましょう。
強い痛み
インプラント治療後に注意したい症状として、強い痛みが挙げられます。
手術後の痛みは、処方された鎮痛剤を使用することで通常は緩和できますが、鎮痛剤を
服用しても和らがない強い痛みがある場合は注意が必要です。
状況によっては、より強力な鎮痛剤を処方することも可能ですが、
それでも痛みが続く場合には、感染などの合併症が起きている可能性が高いです。
口元の痺れ
インプラント治療後の症状として、口元の痺れが挙げられます
麻酔の影響で一時的に口元に軽い痺れを感じる場合がありますが、麻酔の効果は
およそ2時間程度で消えるため、大きな心配は必要ありません。
また、手術中に神経が刺激されると、唇や口の周辺に麻痺が残ることがありますが、
ほとんどの場合一時的なものであり、通常は2~3週間ほどで次第に改善していきます。
しかし、痺れや麻痺が長期間続く場合には、埋め込まれたインプラントが神経に
影響を与えている可能性があります。
そのような症状が続く場合は、速やかに歯科医師に相談し、必要な検査を受けることが
重要です。
インプラント治療後の注意点
インプラント治療後の注意点については、以下の4つが挙げられます。
- 麻酔が切れるまで食事は控える
- 術後一週間は飲酒や喫煙は厳禁
- 運動や入浴はなるべく控える
- 毛先の柔らかいブラシで歯磨きをする
それぞれの注意点について解説していきます。
麻酔が切れるまで食事は控える
麻酔がまだ効いている間は、食事は控えるように注意が必要です。
実際に、麻酔が効いている状態だと、感覚が鈍っているので、熱い飲み物や刺激のある
食品で口内をやけどしても気付きにくくなります。
また、無意識に頬や唇、舌を噛んでしまう可能性も高まります。
このように、治療後しばらくの間は、水やぬるい飲み物程度にとどめ、
麻酔が完全に切れるまでは食事を控えることをおすすめします。
術後一週間は飲酒や喫煙は厳禁
インプラント治療後の1週間は、アルコールやタバコを控えるようにしましょう。
アルコールを摂取すると血流が促進されるため、出血や痛みを引き起こす
可能性があります。
一方、タバコは口腔内の粘膜に悪影響を及ぼし、歯茎の血行を妨げることで
傷の回復を遅らせたり、場合によっては感染や化膿のリスクを高めることがあります。
さらに、タバコは歯周病の大きな原因のひとつとされているので、
これを機会に禁煙を検討することも、お勧めです。
運動や入浴はなるべく控える
インプラント治療後は、血行が良くなることで痛みが増したり、出血を引き起こす可能性があるので、運動や入浴はなるべく控えるようにしましょう。
具体的に、治療後3日間程度はシャワーのみにし、熱いお湯に浸かるのは控えて、
術後1週間は激しい運動を避けるようにしましょう。
ウォーキングのような軽めの運動でも、手術後2~3日は控えることが望ましいです。
可能であれば仕事を休み、自宅で静かに過ごし、体をしっかりと休ませることを
お勧めします。
毛先の柔らかいブラシで歯磨きをする
インプラント手術後、特に気をつけなければならないのが歯磨きです。
実際に、治療箇所に歯ブラシが当たって傷口を刺激してしまい、
出血してしまうリスクがあるので、使用する歯ブラシは毛先が柔らかいものを
選びましょう。
基本的に、治療箇所やその周辺については、抜糸が完了するまでブラッシングを
控えることが重要です。
また、歯科医院から処方される専用のうがい薬を使うことが推奨されますが、
うがいを行う際も、強く行うと傷口に負担がかかるため、
軽く優しく行うよう注意しましょう。
まとめ
今回は、インプラント治療後の腫れについて紹介しました。
インプラント治療では、治療後に腫れが見られることがありますが、
これは体の自然な反応と言えます。
万が一腫れが発生しても、適切なケアを行うことで、
症状を抑えたり早期に回復させることが可能です。
今回の記事を参考にして、インプラント治療後の腫れを抑えるように役立てましょう。
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