新年のご挨拶
新年のご挨拶
新年あけましておめでとうございます。新しい年となる2025年が始りました。今年はどんな1年となるでしょう?今年は古典の歴で言う「乙巳(きのとみ)」の年にあたり、その意味を紐解いて見ます。
乙:まるで草木の芽が曲がりくねりながら成長する様
巳:今まで冬眠していた蛇が地面に這い出す様
したがって、これらが意味するところは、我々の抱く志(こころざし)が様々な外的要因によって紆余曲折を強いられようと、これまでの慣習に区切りをつけ、しっかりと推し進めるべき頃合いをさします。
乙巳:因果姑息にケリをつけ、勇敢に進むべき
このため、古来から乙巳は「変革・改革の年」とされてきました。思ば、長く続いたコロナ禍がようやく落ち着きを取り戻しました。しかし、その前とその後の私どもの生活様式は大きく変化したように思います。その冴えたる例がセルフサービスによる自動精算機。ネット予約・通販・宅配サービス。更に対人とWEBハイブリットのサービスや会議など、本当に様々な日常が大きく変化をとげています。一方で、人と人の直接的な距離が遠くなっています。これは考えものです。
しかし、これらの変化は従来より超少子高齢化社会の日本において、省力化と合理化の動きは避けては通れないものでした。これがコロナのきっかけを経て長く続いた様々な日本人の固定概念を大きく変えていきました。
人口減少の波は私ども歯科医療の現場も同じです。かつてコンビニよりその数が多いと世間を騒がせた歯科過剰問題は、歯科医師の高齢化と国家試験の難関化より、一転して不足する予測が立っています。歯科衛生士においては、新卒求人倍率が23.3倍と過去最高を記録しています。これまでのように多数のスタッフと共に歯科医療を維持することが全国的に難しく、小規模歯科が今後も増える予測が立っているのです。
こんな時代ですが、私どもはあえて大人数の歯科医院を目指します。それは、歯科医療には人と人の直接の触れ合いが必要不可欠であるからです。患者さんに直接触れ、診断し治療する。一人のスタッフでは到底不可能な治療をチームでもってきちっと治療を繋いでいく。これが、患者さんから信頼される歯科医療に絶対条件だと信じているからです。
人不足が深刻化する時代だからこそ、歯科医院がきちっとホワイト企業に進化し、成り手や働き手が安心して雇用され、良質で安全な医療を患者さんにご提供すること。これが今の時代だからこそ必要な歯科医療だと考えています。
乙巳の今年、私ども桜尚会は創業9年目を迎えます。地域の皆様により一層ご満足頂けるため、2025年度に大幅なスタッフの増員を予定しています。夢と希望を抱く若いスタッフが責任を持って皆様の治療に専念できるよう、共に学び共に成長させて頂きたく存じます。どうか暖くも愛のあるご指導を頂くと幸いです。
本年が皆様にとって、より良い1年となりますように。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
医療法人社団桜尚会理事長
川本幸寛