ホワイトニング後に気を付けたい食事とは?長持ちさせるポイントを解説
ホワイトニング後は、誰もが歯の白さをできるだけ長い期間キープしたいと思うでしょう。
ホワイトニング効果は施術後の生活習慣や食事で、持続期間に大きな違いが出ます。
この記事ではホワイトニング後に避けたほうがいい食事や注意点など、歯の白さを長持ちさせるためのポイントを解説します。
お金や時間をかけて受けたホワイトニングが台無しにならないよう、ホワイトニングをした方やこれからする予定がある方は、ぜひ、参考にしてください。
ホワイトニング後に避けたほうがいい食事
ホワイトニング後の歯の白さはずっと続くわけではありません。
食事に気を付けず生活してしまうと、すぐに着色し、黄ばんでいきます。
ホワイトニング直後に避けたほうがいい食事とは、どのようなものでしょうか。
事前に知っておくとホワイトニング後の食事に迷ったときに役立つ、具体的に避けたほうがいい食材と調味料をいくつか解説します。
色の濃いものは避けるべき
ホワイトニング後の食事は問題ありませんが、色の濃いものは避けるべきです。
なぜなら、色の濃いものは着色汚れの原因となり、ホワイトニング直後に食べてしまうとホワイトニング効果が薄れてしまうからです。
食べ物だけではなく色の濃い調味料や飲み物にも気を付ける必要があります。
炭酸飲料やスポーツドリンクは着色とは関係ないように思えますが、歯の着色を助長させる作用があるため食べ合わせや飲み合わせに注意が必要です。
アルコールは揮発性があり、歯の表面が乾燥して着色しやすくなるため、できるだけ控えることをおすすめします。
また、色がそれほど濃くなくても、着色や刺激を与える食材は避けたほうがよいです。
豆腐・豆乳などに含まれているイソフラボンはポリフェノールの一種で、着色しやすく黄ばみの原因になります。
酸性度の高いレモンやわさび、ヨーグルトなどはホワイトニング後の歯には刺激が強いため控えましょう。
【避けたほうがよい食事の具体例】
食べ物 | 飲み物 | |
---|---|---|
避けたいもの | カレー チョコレート ケチャップやトマトソース 味噌 醤油 ソース 豆腐 納豆 レモン わさび からし など | お茶 コーヒー 紅茶 ココア 赤ワイン 豆乳 ビタミンCを含む飲み物 炭酸飲料 ヨーグルト アルコール飲料 など |
ホワイトニング後は食事に気をつける理由
ホワイトニング後に避けたほうがいい食事や飲み物を解説しましたが、なぜ避けなければいけないのでしょうか。
その理由はホワイトニング後の歯の状態に関係しています。
ホワイトニングはおもに過酸化水素水を使って歯を白くしますが、高濃度の薬剤を使用する影響でホワイトニング後の歯はもろく、刺激に敏感になっています。
歯の状態を知り、自分自身でケアするときの参考にしましょう。
歯が乾燥するため
ホワイトニング後に食事に気を付ける理由の1つは、歯の表面が乾燥しているからです。
ホワイトニング後は薬剤の影響で、歯のエナメル質がむき出しとなり、ひどい乾燥状態となります。
また、施術中に長時間にわたって口を開けた状態が続くのも、表面が乾燥する原因です。
歯が乾燥していると、着色物質が通常よりも歯の内部に浸透しやすく、色が落ちにくくなりまいます。
そのため、ホワイトニング直後や施術期間中は色の濃いものを食べたり飲んだりするのは避け、白くなった歯を維持しましょう。
歯の表面のペリクルがはがれるため
食事に気を付けるもう1つの理由は、歯のペリクルがはがれているからです。歯の表面はペリクルと呼ばれる薄い膜に覆われています。
ペリクルの役割は、エナメル質を保護して表面全体をコーティングし、歯を着色や細菌から守ることです。
しかし、ホワイトニングをおこなうと施術で使用する薬剤によって歯のペリクルが剥がれるため、一時的に歯がもろくなり色素や刺激に弱い状態になります。
ペリクルは時間が経てばまた自然に作られます。ペリクルが回復するまでは着色や歯の表面を守るために、食事に気を付けましょう。
ホワイトニングの種類で食事制限の時間が違う
ホワイトニングにはオフィスホワイトニングとホームホワイトニングの2種類あり、種類によって食事を制限する時間が大きく異なります。
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの違い、各方法の食事制限が必要な時間を解説します。
思っていたよりも食事制限する時間が長かったなどと後悔しないよう、事前に確認しておくことが重要です。
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングの施術後24〜48時間は食事に気を付ける必要があります。
オフィスホワイトニングとは歯科医院で行うホワイトニングで、1回で歯が白くなる即効性があり、短期間で白さを実感できます。
一般的には3〜5回繰り返し行いますが、ホームホワイトニングと比べると白くなる効果が高い分、ホワイトニング後の色戻りもしやすい施術です。
オフィスホワイトニングをおこなうと歯を覆っているぺリクルが剥がれ、普段よりも色がつきやすい状態になります。
ホワイトニング後に剥がれたペリクルが完全に回復するには24〜48時間かかるため、その間は食事に気を付けましょう。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングの施術後1〜3時間程度は食事に気を付ける必要があります。
ホームホワイトニングは自宅で行うホワイトニングです。
歯科医院で歯に合わせて専用マウスピースを作ったあと、自宅でホワイトニングジェルを入れたマウスピースを装着します。
何度も歯科医院に通う必要がなく、自分の都合のいい時間に好きな場所で行える点がメリットです。
オフィスホワイトニングと比べて濃度が薄い薬剤を使用し、時間をかけてゆっくりと歯に浸透させます。
即効性はありませんが、オフィスホワイトニングと比べると、効果が長持ちする特徴があります。
ホームホワイトニングはマウスピースを毎日短い時間装着するため、長時間の食事制限は必要ありません。
マウスピースを外してから1〜3時間程度を目安に、食事制限しましょう。
ホワイトニング後におすすめの食事とは
ホワイトニング後は、どのような食事をすればよいか、避けるべきものが多く、困ってしまう方も多いでしょう。
ホワイトニング後の食事は、色が濃くないものがおすすめです。
使用する食材だけでなく、味噌やソースなど着色しやすい調味料を使って加工や調理をしていないかにも気を付ける必要があります。
おすすめの食事を具体例に挙げて解説します。
食事制限中でも楽しく食事ができるよう、ぜひ、参考にしてください。
おすすめの食事の具体例
食事内容で気を付けたいのは、着色しやすいかどうかです。
同じ食材でも加工法や調理法によって着色のしやすさは異なります。
例えば、パスタではトマトソース系よりもホワイトソース系やペペロンチーノ、焼きそばではソース焼きそばよりも塩焼きそばがおすすめです。
食パンに塗るのは、着色しやすいジャムではなくバターを選びましょう。
また、飲み物もカフェインが入っている飲み物や赤ワインは避け、牛乳や無色透明な白ワインを選ぶとホワイトニング効果を維持できます。
食べていいかどうか気になったときは、プラスチック製のお皿やタッパーに着色するかどうかを考えてみましょう。
着色しやすいかどうか判断できる1つの目安です。
【おすすめの食事の具体例】
食べ物 | 飲み物 | |
---|---|---|
おすすめのもの | 白米 食パン パスタ(ホワイトソース系やペペロンチーノ) 鶏肉 白身魚 カリフラワーや大根 リンゴやバナナ など色の薄い野菜や果物 ナッツ類 ヨーグルト チーズ など | 水 牛乳 ハーブティーなど色の薄いお茶(ノンカフェイン) お吸い物 白ワインなど無色透明のもの |
ホワイトニング後に食事をする際のポイント
色の濃い食べ物や飲み物を避ける以外にも、気を付けるべき食事のポイントがあります。
いつもの食事前、食事中、食事後に簡単にできる方法を解説します。
食材・調味料などとともに、食事前・食事中・食事後のポイントを押さえ、白い歯を長持ちさせましょう。
食事前
食事前のホワイトニング効果を維持するためのポイントは、水を飲むことです。
ホワイトニング後は歯の表面が乾燥しており、着色や色戻りのリスクが高い状態です。
水を飲めば歯の表面を湿らせるうえに、ベールができるため色の吸収を抑えてくれます。
歯の表面を乾燥させたまま食事して歯が色を吸収しないよう、食事前は忘れずに一杯の水を飲みましょう。
食事中
ホワイトニング効果を維持するために、食事中はこまめに水を飲む必要があります。
こまめに水を飲むと歯の乾燥を防げるだけでなく、付着物を洗い流し、着色物質が歯にとどまるのを防げます。
付着している時間が長いと着色が進むため、こまめに水を飲んで洗い流すのがポイントです。
普段の食事中、ジュースやアルコールを飲むことが多い方も、ホワイトニング後は、水をよく飲むようにしましょう。
食事後
食事後はすぐに歯磨きしましょう。歯磨きによって表面に付着したものを落とし、着色を防ぎます。
理想は、ホワイトニングをしている期間は歯ブラシを持ち歩き、食事後はすぐに歯磨きをするように準備しておくことです。
持ち歩けない場合でも、うがいをして少しでも洗い流しておくのが大切です。
ホワイトニング後に色の濃いものを飲食する場合の対処法
ホワイトニング後、食事に気を付けるべきことは理解していても、仕事上会食があり食事内容を選べないなどの場面もあるでしょう。
また、コーヒーを飲む習慣をやめられない方も多いです。
神経質になって気にしすぎたり無理に我慢しすぎたりするのはよくありません。
好きなものを食べたり飲んだりしながら、ホワイトニング効果を持続させるための対処法を解説します。
口をゆすぐ
着色物質が歯の表面にとどまっている時間が長ければ長いほど、成分が歯に浸透する可能性は高まります。
ホワイトニング後に色の濃いものを口にした場合は、水を飲んだり口をゆすいだりして、着色物質を洗い流しましょう。
色の濃いものと交互に水を摂取すると、着色物質が歯に残りにくいです。
ストローを使う
お茶やコーヒーなど、色の濃いものを飲む場合はできるだけストローを使います。
ストローの先端が口の奥に入るようにし、歯に飲み物が付かないようにしましょう。
ただし、温かい飲み物でストローを使用する場合はやけどに気を付ける必要があります。
唾液の分泌量を増やす
口をゆすいだりストローを使ったりできない場合は、唾液の分泌量を増やすよう意識してみましょう。
唾液には自浄作用があり、分泌量が増えると口の中の洗浄率が高まります。
また、唾液は乾燥を防ぎ、着色物質を付きにくくする作用もあります。
唾液の分泌は噛むことで促されるため、食事の際には意識して噛む回数を増やしましょう。
ホワイトニングを長持ちさせる方法
ホワイトニングの効果を長持ちさせるには、日常的なケアが大切です。
長持ちさせるための4つのポイントは以下です。
- 食事後の歯磨きやうがい
- 喫煙を控える
- 歯科医院で定期的なクリーニング
- ホワイトニングの継続
食べ物や飲み物には歯に着色しやすいものがたくさん含まれていますが、白さをキープするために好きなものを我慢するのは難しいでしょう。
着色しやすい食事の後、歯磨きもしくは口をゆすぐことで、ホワイトニング効果を維持できます。
歯磨きの際は、より着色を抑えられるホワイトニング歯磨き粉を使用するのがおすすめです。
喫煙は歯の着色汚れの原因になるため、極力控える必要があります。
歯科医院での定期的なクリーニングも大切です。
こまめに歯磨きをおこなっていても、自分では気付けないみがき残しがあります。
定期的に歯科医院にいきクリーニングやケアをしてもらえば、歯の健康を守れるだけでなく、ホワイトニング効果も持続できます。
また、白い歯を維持するために重要なのが、定期的なホワイトニングです。
ホワイトニングは一生、効果が持続するわけではなく、時間が経つにつれて着色汚れや色戻りが出てきます。
オフィスホワイトニングは半年〜1年に1回、ホームホワイトニングは2週間に1回の頻度が、長く白い歯を維持できる目安です。
まとめ
ホワイトニング後の歯は薬剤によって乾燥がひどく、表面を覆っている膜が剥がれている状態で着色しやすくなっています。
そのため、ホワイトニング直後に着色しやすい食事をとるとホワイトニングの効果が薄れてしまう可能性があります。
オフィスホワイトニングの施術後は24〜48時間、ホームホワイトニング後は1〜3時間程度、色の濃い食事や飲み物は避けましょう。
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