謹んで新春のお喜びを申し上げます。

昨年は皆様には大変お世話になりました。おかげさまで今年で創業５周年を迎えます医療法人社団桜尚会は、創設より一貫して「地域のおいしいを支える」という理念をもって歯科口腔外科、訪問歯科、摂食嚥下療法、小児・障害児歯科診療、言語療法を行って参りました。それぞれの分野をますます発展させてるべく精進させて参ります。

一方で全国的に働き方改革が国をあげて進められ、われわれ歯科医療界も例外ではありません。また、医療界全般においても近年は働き手の確保が非常に問題となっています。

スタッフが働きやすい環境や体制を整え、それによってより質の良い医療サービスを患者さんに提供させて頂くため、当院でも診療時間や診療体制の大幅な見直しが検討されております。私個人としてはさまざまな葛藤が続いております。しかし医療のそもそもの始まりについて思いをはせたとき、どんなに医療技術や器具が進歩しようとも、生身の人の手こそが医療の始まりを支えます。幼い子どもの頃に怪我をしたとき、父や母がそっと手を当ててなでてもらった思い。人の手と手を合わせる事が「手当（てあて）」であり、これが医療の始まりです。医療は人がいなければ成り立ちません。

患者さんいおかれましては、誠に恐縮ではございますがご理解とご協力を頂きたく存じます。本会においては日々、昨日より今日、今日より明日の治療の質を上げていく精進を重ね患者さんの想いにお応えできる医療を続けさせて頂ければと思っております。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

２０２０年１月吉日

医療法人社団桜尚会理事長　川本幸寛