お知らせ
自主的な臨時休診にご協力頂きありがとうございます
新型コロナウィルスにより政府の緊急事態宣言が出て3週間が経過しました。皆様に置かれましては、本当にご苦労が絶えないと存じます。本会では4月24日から5月6日の長期間、自主的な臨時休診とさせて頂いております。急なご連絡にも関わらず、多くの患者さんと関係者の方々の貴重な時間を変更して頂きました。大変申し訳なく思います。また、皆さんの多大なるご理解とご協力を頂き本当にありがとうございます。
私自身、当初は診療内容を制限してでも歯科診療を絶やさない事を念頭に社員と共に日々診療させて頂きました。しかし各種報道がなされている通り、このウィルス感染症により尊い命が危険にさらされています。このような中で、「患者さんと社員にとって最も安全な方法は何か?」という課題を考え、自主的に臨時休診という措置を決めました。
歯科医療は、地域社会の皆さんに必要不可欠なものだと信じています。しかし今は、地域の救急救命という医療を優先し、皆さんと共に支える必要を感じました。重篤な状態にある感染症患者さんを治療する現場は、われわれ以上にマスクや手袋、感染防護衣が足りていません。そして何より、現場の救命医療スタッフの不安や恐怖を代わってあげることができません。
しかし少なくとも、我々一人ひとりが行動を自粛することで彼らの戦いをサポートする事ができると思います。歯科医療には「必要不急」な生活支援の医療が多くあります。しかし救急医療は「必要至急」な命の医療であり、最優先に支えなくてはなりません。
一方で、虫歯や歯周病を長期間放置することはできません。また、その治療を託された私共もいたずらに時を重ねることは許されません。今現在、本会社員は在宅を中心として、より高いレベルの感染対策の準備を行ってくれています。また、急な申し出にも関わらず危険を承知で駆けつけてくれた建築会社の方々のご支援を受け、今の我々にできる精一杯の感染対策設備を見直し、突貫工事を施している最中でございます。
5月7日の診療再開にあたり、「診療室からクラスターを起こさせない!」、逼迫する救急医療にさらなる負担をさせないため、この頂いた大切な時間を準備に使わせて頂こうと思っております。
患者さんにおかれましてはご不便をお掛けして大変恐縮ではございますが、このような趣旨をどうぞご理解頂きたく重ねてお願いを申し上げます。
そしてすべての皆様にご自愛頂ますよう願っております。
医療法人社団桜尚会理事長
川本幸寛